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印刷物は脳に良い刺激を与える!? 最新の研究が実証(後編)

デバイスの目覚ましい発展に伴い、様々な分野・場面でペーパーレス化が進められています。今では、書類にサインをしたり、印鑑を押したりといった作業まで、ディスプレイ上で行うサービスまで出現しているほどです。
世の中の流れはこのままペーパーレスに向かっていくのでしょうか。

実は、このような流れに対し、国内外で紙の印刷物に関する研究が様々なされています。
中でも、「印刷物は脳により強い刺激を与える」という研究結果を発表している団体が複数あり、注目を集めています。
印刷物が脳に対してより強い刺激を与えているというのは、どういうことなのでしょうか。

印刷物の方が、後から鮮明に思い出せる

(前編から続く)
その結果、ストーリーの流れや時系列に関する質問において、紙で読んだグループの方がはるかに優れた正解率を見せたということです。

これに対し、実験者は、紙の読書の際には、読み進めるに従い残ページが薄く、読了ページが厚くなっていくのを実際に指で触れて感じるためではないかと述べています。
紙の印刷物は視覚情報として脳を強く刺激するだけでなく、指先が触れたり、重みを感じるといった物理的な刺激も伴うことも、大きな特徴と言えそうです。

出典:https://www.theguardian.com/books/2014
/aug/19/readers-absorb-less-kindles-paper-study-plot-ereader-digitisation)

人は自分に向けたパーソナルな情報により強く反応するという研究も

印刷物が脳に与える刺激の話とはややずれますが、更に興味深い研究もあります。
「人は、自分に個人的に向けられた情報に対して強く関心を持つ」というものです。
こちらの研究もトッパン・フォームズ株式会社が国際医療福祉大学教授中川博士の監修を得て実施したもので、2015年に発表されています。

実験内容は「こんにちは」と書かれた紙と「こんにちは、⚪︎⚪︎さん(被験者の名前)」と書かれた紙を見せ、それぞれ脳の反応を測定する、というでした。
その結果、名前の有無によって、脳の反応は大変大きく異なっていました。

自分の名前入りの情報を見た瞬間、脳において興味や関心を司る領域が強く反応したのに対し、文字情報を理解しようとする領域はほとんど反応を見せませんでした。
一方、名前の入っていない情報を見たときには、どちらの領域も中程度の反応を見せました。
人は自分に向けられた情報を見た際には、その情報の内容を理解するよりずっと早く、その情報に興味・関心を持つことがわかったのです。
逆に言えば、それがどのような内容であったとしても、自分の名前が書かれてさえいれば、人は無意識の内に書かれている内容に興味を持つということです。

出典:https://www.toppan-f.co.jp/news/2015/0121.html)

パーソナライズされたダイレクトメールは、最強のマーケティング手法!?

いくつかの研究内容をもとに、情報を見た時の脳の反応について紹介しました。
これらの研究結果をまとめると、次のようになります。
・ 人は印刷された情報により強く刺激を受ける
・紙に 印刷された情報は、情報の流れやストーリーの理解を深める
・ 人は自分に関する情報を与えられると、無意識の内に強い興味・関心を持つ

つまり、誰かに何かの情報を本当に伝えたいと思ったときには、① 紙に印刷して ② その人だけに向けたメッセージを盛り込んで伝えることが有効ということです。

現在は、デジタルでできることも増え、マーケティングや広告手法もデジタルベースのものが主力になりつつあります。
ですが、人の脳がこのように反応することがわかってきた以上、紙に印刷された媒体を無視することはできません。
例えばダイレクトメールは、紙に印刷されている上、宛先として必ず自分の名前が書いてあります。これだけで、受け取った人はデジタルな媒体よりもずっと強く刺激を受けることになります。
更に、最新のサービスを利用すれば、顧客ひとりひとりに合わせたパーソナライズされた内容を自動出力して送付することも可能です。

このような仕組みをうまく利用することで、これまで以上に相手に伝わりやすく、結果につながるマーケティング施策を行うことができるのではないでしょうか。

(前編に戻る)

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