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[セミナーレポート]
明日から実践できる! インナーブランディング基礎セミナー(開催日:2019年12月)

2019年12月に広告制作会社・株式会社ジェイスリー様(以下、J3)と錦明印刷による「明日から実践できる!インナーブランディング基礎セミナー」を共同で開催しました。本セミナー開催のきっかけは、両社で定期的に行っている情報交換会「イノベーション・プロジェクト」(通称イノプロ)内で、多くの企業が新卒採用や社員の離職に悩んでいるという話題が上がり、インナーブランディング(以下、IB)に取り組む意義や成功事例を紹介するセミナー企画へと発展しました。今回のレポートでは、そのセミナー内容の一部をご紹介します。

第1部 インナーブランディングとは?

画像株式会社ジェイスリー 藤井氏

株式会社ジェイスリー URL:jaythree.com
(港区、広告宣伝・販売促進を総合プロデュースする会社)
企業理念は「人が、ヒトと、ひとへできることを大切にしていこう。」
◎人ができることで満足を得よう ◎ヒトとできることで信頼を得よう ◎ひとへできることで幸福を得よう

IBとは?
「自社のあるべき姿、取り組み方を社員全員に伝え、理解と共感を促進させることで意識を向上させ人材の価値を高める活動」と紹介しています。

もし、IBができていないとどのようなリスクが考えられる?
「社員が仕事にやりがいを感じず、すぐに辞めてしまう。」「社員の考えがバラバラな状況が発生し、結果自社の商品・サービスに悪影響が出てしまう。」といった例について触れています。

IBが浸透すると、どういった効果があるか?
社員が「この会社のために働きたい。」「仕事は他人ごとではなく自分ごとである。」と考えるようになります。そして離職率の低下や優秀な人材の確保、最終的に自社商品・サービスの品質向上につながり、企業イメージがアップしていきます。これらをまとめる と「社員ひとり一人が変わると、会社が良くなり、会社が良くなることで、消費者や取引先にも価値が伝わるようになる。」と解説しています。

では、どうやったらIBが推進できるのか?

第1ステップ:自分たちが何者か(あるべき姿)という現状の把握
第2ステップ:働く意義や目標を再確認するツールや機会を作り、社員の意識を変えbる施策の実施
第3ステップ:社員に変化が見られたかどうか、浸透度の把握

 

画像

 
大きくはこの流れで取り組んでいきます。第1ステップでは、「今ある資料から探ってみる。」「経営者から聞く。」「社員に話を聞く。」を実施します。それぞれの内容・結果を踏まえ、これから伝えていく内容(会社のあるべき姿)をまとめる作業に移行します。第2ステップでは、第1ステップでまとめた内容を実際に社員に伝えていきます。伝える方法は全社集会 や社内報、社内WEBサイトなど考えられますが、各施策の特長を踏まえ複合的な施策の検討・実施が必要となります。そして、会社のあるべき姿を社員に認知してもらい、共感してもらいながら、しっかりと定着していくのが施策実施のゴールです。

第2部 インナーブランディングの成功事例と実施のポイントについて

画像錦明印刷 水上

IBで成功している有名な3社の事例と、実際にJ3と錦明印刷が携わった4事例について解説しました。
ここでは株式会社データサービス様と株式会社Speee様の事例について簡単に紹介します。
データサービス様では、組織改編をして、新規ビジネスも強化したいという思いが社長にありました。しかしながら、経営者の考えが社員全員にきちんと伝わっているか、不安に感じていました。また出向先で 働く社員が半数くらいおり、自分の会社に愛着を持てず、自社のことをうまく説明できない社員が多数いるといった課題もあり、全社一丸となって乗り越えたいという相談を受けて始まったプロジェクトです。施策として、想いをかたちにした企業理念の構築を実施し、合わせてコーポレートサイトのリニューアルも行いました。実施するにあたり、 まずはコーポレートサイトをリニューアルしましたが、並行して様々なツールの整備も行いました。

1.かなりの時間をかけて社長にインタビューを行い、想いを言葉に表して企業理念を構築
2.社長の人柄が出るポートレートの撮影
3.社員8名の座談会で、仲間が会社について考えていることを知り、自身の考えを振り返ってもらうことを実施

 

画像

 
Speee様は創業から10年足らずで従業員数が400名にまで急成長したため、「会社のミッション・ビジョンが全社員に伝わってないのではないか?」という疑問が生じてきたのを機に、それらを社員に浸透させることを推進するプロジェクトを発足。社員のデスクや共有スペースに置く卓上カレンダーを企画制作し、直近1年に活躍した社員が選ぶ「ミッション・ビジョンの理解に繋がるおススメ本」を掲載することにしました。カレンダーという身近なツールをIBに活用したことで、社員への浸透は予想以上に大きく、また社員からも好評を得ました。

講演終了後の質問コーナーでは、受講者からの積極的な質問が飛び交うなどセミナーは非常に盛り上がりました。また、セミナー後の懇親会(軽くお酒を飲みながら)では、現状抱えている課題について具体的な相談を受けるなど、闊達な意見交換がなされました。セミナーに参加した企業の中には、後日J3に具体的な相談をするなど、課題に対して前向きに取り組むための気づきを持ち帰っていただけたようです。

 
IBをテーマとした今回のセミナーは、多くの企業が関心を寄せていると肌で感じましたので、今後も継続的に開催したいと考えております。

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